Quantcast
Channel: Sado Slow Flyer Club
Viewing all articles
Browse latest Browse all 57

Glaucous Gull (シロカモメ)

$
0
0

スクリーンショット 2015-10-20 10.30.21

スパン:1315mm
翼 弦:218mm
翼面積:25.3dm2
翼面荷重:7.7g/dm2
完成重量:197g

梶山さんとの約束で、初日、彼と一緒にテスト滑空を始めたのだが、予想が的中し、剛性不足で舵が効かない。
どうするか・・・・?!






より簡単に軽く剛性UPを図るには、前縁をDボックス構造のように強化するのが良い。だが、シングルサーフェイス翼ではジェデルスキー翼のように前縁下部に膨らみを付ける方が簡単だ。そこで30倍EPPを幅40mmほどにカットし、図のような形状に丸みをつけ、接着。これで11gほど重くなったが、剛性を維持できる最低限の強度を保つことができそうだ。

IMG_3870

IMG_3869

翌日、微風のときに滑空テストをすると、エレボンの操舵は問題なく効くようになっていた。あとはちょうどいい風(3~4m/s)が吹くのを待つだけだ。微風で滑空できる佐藤機や梶山機が飛行を繰り返す中、午後2時くらいまでじっと風が吹くのをまった。


日本海の中央に時計回りに渦巻く気圧帯があり、佐渡の北寄りから北西風が入り始めているが、素浜が位置する南佐渡は5時くらいの角度なので北東風。時間が経つにつれて渦巻く気圧帯が南に下り、素浜にも強い北西風が吹き始めた。
ちょうど直前まで梶山さんのH翼(捻じり翼)が飛んでいたが、この風でもスロープの縁を風上に対して左右に高度維持して飛ぶのが精一杯だ。

スクリーンショット 2015-10-20 10.30.48

1.3mのシロカモメを軽く目の高さで投げ上げると、機体はスッと上昇していった。操舵は、エレベータを少し吊り気味にしながら前に進み、風に押されて進みにくい時だけニュートラルに戻すと、機速を増して前に出て行く。この操舵を短いスパンで繰り返すと、シーソーに短く座った時のように、モーメントの短いカモメは胴体を前後にピッチングさせながら、どんどん上昇していった。
見学していた佐藤さんや梶山さんが声を上げた。



シロカモメはスロープ下の平らな波打ち際の上空でも上昇していく。この場所では1m翼のカモメたちは高度を下げてしまっていた。この違いが大きいスパンの特性なのだろう。
前縁下に接着した膨らみによって翼下の空気を包み込む性能がUPしたのだろうか。
同じ改造を1m翼のゾウゲカモメにも試してみようと思う。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 57

Trending Articles